概要

YOSAKOIソーラン祭りは、北海道札幌市で毎年6月上旬に開催される、初夏の札幌を彩る大規模な踊りの祭典です。高知県の「よさこい祭り」を参考に、両手に持つ「鳴子」と北海道の代表的な民謡「ソーラン節」を組み合わせて生まれた祭りで、鳴子を鳴らしながらソーラン節のフレーズに乗せて踊るダイナミックな演舞が繰り広げられます。大通公園をはじめとする札幌市内各所の会場で、揃いの衣装をまとった大人数のチームが次々と踊り進む光景は圧巻です。

1992年(平成4年)にわずか10チーム・参加者1,000人で始まったこの祭りは、その後急速に成長し、近年では日本全国はもとより海外からも約270チーム・2万7千人もの踊り手が参加し、観客動員は200万人を超える世界規模の祭典へと発展しました。若者を中心に幅広い世代が参加する市民参加型の祭りとして、札幌の初夏に欠かせない一大イベントとなっています。

歴史と由来

YOSAKOIソーラン祭りは、1992年(平成4年)に始まりました。きっかけをつくったのは、当時学生であった長谷川岳です。高知県のよさこい祭りに強く感銘を受けた彼が、その熱気とエネルギーを北海道でも実現しようと考え、仲間とともに新しい祭りを立ち上げたのがその始まりです。高知の祭りの根幹である「鳴子」を受け継ぎつつ、北海道ならではの要素として民謡「ソーラン節」を取り入れたことが、この祭りの独自性を決定づけました。

第1回の祭りは、参加10チーム・参加者1,000人、観客動員数20万人という規模でスタートしました。若さと勢いにあふれた新しい踊りの祭典はまたたく間に人々の心をとらえ、参加チームと観客の数は年を追うごとに飛躍的に増加していきました。北海道内にとどまらず日本全国、さらには海外へと広がり、2017年には約270チーム・2万7千人の参加者と約200万人の観客を集めるまでに成長しています。

祭りの根幹をなすのは、高知のよさこい祭りから受け継いだ「鳴子を手に持って踊る」というスタイルと、北海道の民謡「ソーラン節」です。ソーラン節はもともとニシン漁の際に歌われた労働歌で、力強くリズミカルな旋律が踊りとよく合います。この二つの要素を融合させたことで、YOSAKOIソーラン祭りは高知の本家とは一味違う、北海道らしい独自の踊りの祭典となりました。

参加チームに課されるルールは、「手に鳴子を持つこと」と「曲のなかにソーラン節のフレーズを入れること」の二点のみで、それ以外の楽曲の編曲や振り付け、衣装は自由とされています。この自由度の高さが、伝統的なものから現代的なものまで実に多彩な演舞を生み出し、チームごとの創意工夫が存分に発揮される祭りへと成長する原動力となりました。今日ではよさこい系の祭りを代表する存在として、全国に知られています。

見どころ

鳴子とソーラン節の融合 YOSAKOIソーラン祭り最大の特徴は、両手に持った鳴子を鳴らしながら、北海道民謡ソーラン節のフレーズに乗せて踊ることです。カチャカチャと響く鳴子の音と、力強いソーラン節の旋律が一体となった演舞は、高知のよさこいとも異なる独特の迫力を生み出しています。

大通公園の大舞台 祭りのメイン会場となるのが、札幌の中心にある大通公園です。広々とした公園に設けられた大舞台で繰り広げられる演舞は規模が大きく、大人数のチームが隊列を組んで踊る様子は圧巻の一言に尽きます。緑豊かな公園を背景にした華やかな踊りは、初夏の札幌を象徴する光景です。

街を練り歩くパレード演舞 大通公園の舞台演舞に加えて、南北のパレード会場では、チームが街路を踊り進むパレード形式の演舞も行われます。地方車を先頭に、通りを埋め尽くして踊り流れるチームの姿は、観客との距離も近く、祭りの熱気を間近に体感できます。

自由で多彩な演舞 鳴子とソーラン節さえ守れば、あとの振り付けや衣装は自由です。そのため各チームは趣向を凝らした衣装と独創的な振り付けで登場し、和のテイストから現代的なダンスまで、実に多彩な演舞が繰り広げられます。チームごとの個性を見比べるのも大きな楽しみです。

世界規模の参加チーム 近年は約270チーム・2万7千人が参加し、北海道内はもちろん日本全国、さらには海外からもチームが集まります。国境を越えて集った踊り手たちが同じ鳴子とソーラン節で踊る光景は、この祭りが世界規模へと成長したことを実感させます。

大賞を競う審査 祭りではチームの演舞が審査され、大賞をはじめとする各賞が競われます。優勝を目指して一年をかけて練習を積んだチームが全力の演舞を披露するため、レベルの高い迫力ある踊りが次々と見られるのも、大会形式ならではの見どころです。

開催情報・アクセス

  • 開催地:北海道札幌市(大通公園西8丁目会場、大通南北パレード会場ほか市内各所)
  • 開催時期:毎年6月上旬(例年5日間程度)
  • 起源:1992年(平成4年)、長谷川岳らが高知のよさこい祭りを参考に創始
  • 規模:近年は約270チーム・2万7千人が参加、観客動員約200万人
  • ルール:手に鳴子を持つこと、曲にソーラン節のフレーズを入れること
  • アクセス:JR札幌駅から地下鉄で大通駅下車すぐ、大通公園会場へ

周辺の見どころ

祭りのメイン会場となる大通公園は、札幌の中心部を東西に貫く細長い公園で、四季折々のイベントの舞台として知られています。公園の東端には札幌のシンボルであるさっぽろテレビ塔が立ち、展望台からは祭りで賑わう大通公園を一望することができます。夏には花壇が彩りを添え、市民や観光客の憩いの場となっています。

札幌の中心街には、明治期の洋風建築である札幌市時計台や、赤れんが庁舎として親しまれる北海道庁旧本庁舎など、開拓時代の歴史を伝える名所が点在しています。祭りの合間にこうした史跡を巡れば、北海道の近代史に触れることができ、札幌観光をいっそう充実させることができます。

札幌はグルメの街としても名高く、味噌ラーメンやスープカレー、新鮮な海産物など北海道ならではの味覚を楽しめる店が数多くあります。祭りの熱気を味わったあとは、二条市場やすすきの周辺で北の幸を堪能でき、初夏の札幌を存分に満喫することができます。

関連情報

  • 開催月:6月
  • 都道府県・地域:北海道(北海道地方)
  • 起源:1992年(平成4年)、長谷川岳らが高知のよさこい祭りを参考に創始
  • 融合要素:高知由来の「鳴子」と北海道民謡「ソーラン節」
  • 規模:約270チーム・2万7千人・観客約200万人の世界規模
  • ルール:鳴子を手に持つ・曲にソーラン節を入れる(ほかは自由)

出典・関連リンク

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