概要
よこすか開国花火大会は、神奈川県横須賀市の東京湾岸で開催される花火大会で、三浦半島最大級となる約1万発の花火が打ち上げられることで知られています。打ち上げ場所はうみかぜ公園の目の前の海上で、横須賀市街地から東京湾沿いに弓なりに続く大津港周辺や馬堀海岸方面からも花火を望むことができるのが特徴です。主催は一般社団法人横須賀市観光協会、共催は横須賀市で、例年秋に開催されています。
この花火大会は、米海軍横須賀基地で同日に開催される「日米親善ヨコスカフレンドシップデー」と連動して行われることが恒例となっていました。基地内が一般開放されるこのイベントと合わせて、日本にいながら本場アメリカの雰囲気を楽しめる横須賀ならではの催しとして親しまれてきました。ただし、2025年10月5日に予定されていた大会は、アメリカ政府機関の封鎖に伴いフレンドシップデーが中止となったため、安全な開催ができないと判断され、中止となりました。最新の開催日程・実施可否は公式サイトで確認してください。
歴史・由来
よこすか開国花火大会は、ペリー来航から150周年にあたる2003年(平成15年)に始まった「よこすか開国祭」の一環として誕生しました。名称は、横須賀が江戸時代末期の開国に深く関わった地であることに由来しています。横須賀には幕末に製鉄所が建設され、その後も海軍の拠点として発展してきた歴史があり、「開国」という言葉にはそうした横須賀の歴史的役割への誇りが込められています。花火大会はその歴史を現代に伝える役割も担っています。
花火大会は、横須賀市と米海軍横須賀基地との間で長年続いてきた日米親善行事と一体で発展してきました。米海軍横須賀基地では、例年花火大会当日に基地の一部を一般開放する「ヨコスカフレンドシップデー」が開催され、基地内から花火を観覧できることが大きな特色となっていました。このように、日本の花火大会と米軍基地の開放イベントが同じ日に開催されるのは、全国的にも珍しい事例です。
花火の打ち上げは、隅田川花火大会のコンクールで優勝実績のある煙火店マルゴーが担当しています。約1万発の花火が海面から打ち上げられる様子は、横須賀の夜景と相まって独特の景観を生み出します。大会は警備計画上、約19万人の来場者を見込んでおり、そのうち約半数が米海軍横須賀基地内での観覧者と想定されていました。
2025年は、アメリカ政府機関の封鎖に伴い米海軍横須賀基地からフレンドシップデー中止の連絡があり、主催者である横須賀市観光協会と横須賀市は、警察をはじめとした関係機関と協議した結果、安全に開催することができないと判断して中止としました。警備計画上、来場者約19万人のうち約半数が基地内での観覧を想定していたため、代替の観覧場所の確保が難しく、雑踏事故等の懸念があると判断されたためです。この中止判断について、横須賀市長は「断腸の思いで中止という苦渋の決断をいたしました」とコメントしています。
見どころ
海上から打ち上がる約1万発の花火 花火の打ち上げ場所はうみかぜ公園の目の前の海上で、海面から打ち上がる花火が眼前に広がります。三浦半島最大級となる約1万発という規模を誇り、隅田川花火大会のコンクールで優勝実績のある煙火店マルゴーが手がけています。海面に映る花火の光と、夜空に広がる大輪の花が一体となった光景は、陸上の打ち上げでは味わえない迫力です。
大迫力の尺玉花火 プログラムの目玉となるのが、大迫力の尺玉花火です。尺玉は花火の王様とも呼ばれ、打ち上げ時の轟音と、夜空に大きく開く花の直径は圧巻です。海辺の開放的な空間で見上げる尺玉は、周囲の建物に遮られることがなく、その存在感を存分に味わうことができます。観覧者からは、大きな歓声が上がるのが恒例となっています。
連続して打ち上げるスターマイン スターマインは、複数の花火を連続的に打ち上げるプログラムで、大会のクライマックスを飾ります。打ち上げ場所が海上であるため、スターマインの連続した光の洪水が海面に映り込み、視界いっぱいに広がる光景は圧巻です。音楽に合わせて打ち上げられることが多く、音と光のシンクロが観覧者を魅了します。
水上花火の反射が織りなす海面の演出 海上からの打ち上げでは、花火の光が海面に反射して、夜空と海の両方に花が咲いたような幻想的な光景が見られます。この反射は、陸上の打ち上げでは楽しめない海上打ち上げならではの魅力です。特に、風のない穏やかな夜には海面が鏡のようになり、花火の美しさが倍増します。
うみかぜ公園からの特等席観覧 うみかぜ公園は打ち上げ場所の目の前に位置し、もっとも人気の観覧スポットとなっています。場所取りは当日朝8時以降に可能で、それ以前の場所取りは撤去されます。水上花火を間近で見たい場合はできるだけ海沿いの場所を確保する必要がありますが、園内のどこからでも十分に美しく花火を見られます。公園内には屋台の出店もあり、花火を見ながら横須賀のグルメを楽しむこともできます。
高台から見下ろす平和中央公園からの眺望 平和中央公園は、京急線の横須賀中央駅から徒歩約15分の高台にあり、東京湾を一望できる公園です。2021年4月にリニューアルオープンし、花火が見やすい場所として整備されました。一部の水上花火はビルの陰に隠れて見えにくいものもありますが、それ以外の花火は高台から見下ろすように楽しめます。場所取りは当日朝9時以降に可能で、海沿いのスポットとは異なる視点から花火を楽しみたい方におすすめです。
開催情報・アクセス
- 開催時期: 例年9月下旬から10月上旬の日曜日に開催されています。最新の開催日程・実施可否は公式サイトで確認してください。
- 開催場所: 横須賀市うみかぜ公園周辺の海上および東京湾岸一帯。打ち上げ場所はうみかぜ公園の目の前の海上です。
- アクセス: 京急線「横須賀中央駅」から徒歩約15分が最寄りです。「県立大学駅」からも徒歩約15分で、「横須賀中央駅」からのほうが道は分かりやすいですが、「県立大学駅」のほうが圧倒的に空いています。
- 料金: 沿道・公園での観覧は無料です。有料観覧席が設けられる年もありますが、料金は年により変動するため公式発表を参照してください。販売の有無も年によって異なり、2026年は有料観覧席の販売がないと発表されています。
- 観覧場所: 主な観覧場所はうみかぜ公園、三笠公園、平和中央公園、大津地区護岸遊歩道周辺、馬堀海岸遊歩道などです。各場所で場所取りの開始時間が異なるため、事前に確認が必要です。
- 注意事項: 交通規制が実施されるエリアや、当日利用できない施設があります。例えば、うみかぜ公園の駐車場は当日は終日利用できず、三笠公園周辺では午後5時から午後8時にかけて交通規制が実施されます。公共交通機関の利用が推奨されます。
周辺情報
横須賀市は、東京湾と浦賀水道に面した港町で、日本有数の軍港としての歴史を持っています。記念艦「三笠」は、日露戦争で活躍した戦艦を記念して保存されているもので、三笠公園に係留されています。花火大会の際には、三笠公園も観覧場所として利用されますが、工事中で観覧エリアが限定される場合があるため、注意が必要です。
横須賀は「カレーの街」としても知られ、海軍カレーを提供する店が市内に数多くあります。花火大会の際には、会場周辺の屋台でも横須賀ならではのグルメを楽しむことができます。また、米海軍横須賀基地の周辺にはアメリカンな雰囲気の飲食店やショップが立ち並び、基地開放の日には本場アメリカのBBQグルメを味わうこともできます。
横須賀中央駅周辺は商店街が発達しており、花火大会の前に買い物や食事を楽しむこともできます。京急線で隣の駅に当たる大津駅周辺や、馬堀海岸方面も打ち上げ場所から少し離れますが、落ち着いて花火を楽しめる穴場スポットとして知られています。横須賀市街地から東京湾沿いに弓なりに続く海岸線は、花火大会の観覧エリアとしても広く利用されています。
関連情報
- 公式サイト: よこすか開国花火大会の特設サイト(https://yokosuka-hanabi.com/)で、最新の開催情報や注意事項が案内されています。
- 横須賀市観光協会: 横須賀市観光協会の公式サイト(https://yokosuka-kanko.com/)でも、花火大会の詳細が順次発表されます。
- 横須賀市公式サイト: 横須賀市のホームページでも、花火大会に関する公式発表が行われます。
- ヨコスカフレンドシップデー: 米海軍横須賀基地の開放イベントで、例年花火大会と同日に開催されていました。基地内への入場には、基地指定の身分証明書の提示が必須です。
- 記念艦三笠: 三笠公園に係留されている記念艦で、日露戦争の歴史を伝えています。花火大会の際は観覧場所としても利用されますが、工事や抽選の状況により入場制限があります。
- 交通情報: 当日は会場周辺で交通規制が実施されるため、公共交通機関の利用が推奨されます。自転車の乗り入れや駐輪場の利用にも制限があります。
出典・関連リンク
- 📚 出典: Wikipedia, Wikidata (CC BY-SA 4.0)
- 🇯🇵 Wikipedia (日本語)
- 🔁 English version: Yokosuka Kaikoku Fireworks Festival