概要
西日本大濠花火大会(にしにっぽんおおほりはなびたいかい)は、福岡県福岡市中央区の大濠公園を会場として、1949年から2018年まで開催されていた花火大会です。毎年8月1日の夜に催され、市内でも最大級の規模を誇り、福岡の夏の風物詩として長く市民に親しまれてきました。例年およそ6,000発の花火が夜空を彩り、大濠公園の広大な池の水面に映る光とともに、多くの来場者を魅了しました。
観客数は毎年45万人前後にのぼり、2018年には約43万人が真夏の大濠公園に集いました。会場となる大濠公園は、福岡城の外堀の跡を整備して1929年に開園した水景公園で、周囲約2キロメートルの池を中心とした景観のなかで花火が打ち上げられる点が、この大会ならではの魅力でした。なお、この花火大会は2018年夏の開催をもって終了し、現在は行われていません。
歴史・由来
西日本大濠花火大会は、太平洋戦争の戦没者の鎮魂と戦後復興を目的として、1949年に第1回が開催されました。焼け跡からの復興を願う人々の思いが込められた催しとして始まった点が、この花火大会の原点です。
その後、1967年から1978年までの期間は開催が途絶え、中断の時期を経ることになりました。復活したのは1979年で、この年は福岡市制90年、そして会場である大濠公園の開園50年という節目にあたり、記念すべき年に大会が再び戻ってきました。
復活以降は、1988年に大濠公園の改修工事が行われた年を除いて、毎年欠かさず開催が続けられました。西日本新聞社を中心に地元企業が協賛して大会が運営され、地域社会全体で支える夏の恒例行事として根づいていきました。半世紀以上にわたって夏の福岡を彩り続けたこの大会は、毎年45万人前後の人々を集め、地域の記憶に深く刻まれる行事となりました。
2018年9月14日、主催者である西日本新聞社は同日付の朝刊紙面で、この花火大会を同年夏限りで終了することを発表しました。来場者が年々増加したことにより、会場周辺のひまわり畑が荒らされる事態が生じ、安全確保の観点から大会の継続が難しくなったことが、終了の主な理由とされています。1949年に始まり2018年に幕を閉じたこの大会は、69年にわたる歴史を持つ花火大会でした。
見どころ
約6,000発の大輪の花火 この大会の中心は、例年およそ6,000発が打ち上げられる花火そのものでした。福岡市内で最大級の規模を誇り、真夏の夜空を彩る大輪の花火は、多くの来場者の目を楽しませました。
水面に映る光の演出 会場の大濠公園は広大な池を中心とした公園であり、打ち上げられた花火が水面に映り込む光景が大きな魅力でした。空と水の両方で光が広がる二重の眺めは、水景公園を舞台とするこの大会ならではのものでした。
協賛によるメッセージ花火 地元企業の協賛によって運営され、仕掛け花火に協賛者のメッセージが込められることもありました。2007年にはプロ野球福岡ソフトバンクホークスの松中信彦選手が個人で協賛し、「鷹ファン日本一」のメッセージを花火で贈ったことが知られています。
特別観覧席とテレビ中継 来場者が快適に花火を鑑賞できるよう特別観覧席が設けられ、約千人がすぐ間近で迫力ある花火を堪能しました。またNHK福岡放送局は1992年に大濠公園の近くへ移転して以降、総合テレビで特別中継番組を放送し、会場に足を運べない人々も家庭で花火を楽しむことができました。放送は年によって編成の都合で教育テレビに振り替えられることもあり、地域の夏の大きな話題として定着していました。
開催情報・アクセス
開催期間 毎年8月1日の夜に開催されていました(1949年〜2018年)。現在は終了しており、開催されていません。
会場 福岡県福岡市中央区の大濠公園。
打ち上げ数 例年およそ6,000発。
来場者数 毎年45万人前後(2018年は約43万人)。
主催 西日本新聞社。
最寄り駅 福岡市地下鉄空港線の大濠公園駅が会場の最寄り駅でした。方面によっては唐人町駅や赤坂駅、また福岡市地下鉄七隈線の六本松駅も利用されました。混雑時には各駅への分散誘導が行われていました。
周辺情報
会場の大濠公園は、福岡市の中心部に位置する約40万平方メートルの広大な公園で、そのほとんどを楕円形の大きな池が占めています。もともとは福岡城の外堀にあたる博多湾の入り江の一部を整備したもので、1929年に開園しました。池の周囲にはおよそ2キロメートルの周遊路が整えられ、園内には野鳥の森も設けられています。四季折々の花や景色を楽しめる福岡有数の水景公園として知られ、花火大会の時期以外にも散策やボート遊びを楽しむ市民や観光客でにぎわう、福岡を代表する憩いの場となっています。
大濠公園のすぐ東側には、史跡福岡城跡を整備した舞鶴公園が広がっています。福岡城は筑前福岡藩初代藩主・黒田長政によって築かれた城で、大濠公園の池はその外堀の名残です。城跡や石垣が残り、桜の名所としても親しまれています。
このように会場周辺は、花火大会の時期以外にも豊かな自然と歴史を感じられる散策の場となっており、福岡を訪れる際に立ち寄る価値のあるエリアです。
関連情報
- 名称:西日本大濠花火大会(にしにっぽんおおほりはなびたいかい)
- 開催地:福岡県福岡市中央区・大濠公園
- 開催期間:毎年8月1日(1949年〜2018年・終了)
- 打ち上げ数:約6,000発
- 来場者数:約45万人(2018年は約43万人)
- 主催:西日本新聞社
- 会場の特徴:福岡城外堀跡を整備した水景公園(1929年開園)
出典・関連リンク
- 📚 出典: Wikipedia, Wikidata (CC BY-SA 4.0)
- 🇯🇵 Wikipedia (日本語)
- 🔁 English version: Nishinippon Ohori Fireworks Festival